そいつはひやむぎ泥棒か宇宙人、どっちなのだろう。
名前も分からない、言葉も分からない。分かるのはその少女の髪が虹色に輝くことだけ。私がその髪に触れると、その指も虹色を帯びた。
そして起こるは、狭苦しいアパートの一室で繰り広げられる、虹色のエイリアンとの壮大なファーストコンタクトであった。ご近所さんにこの子を紹介し、カニャエと名前をつけ、ひやむぎ買いに二人でスーパーまで競争!
地球のどこかで発生したささやかな異星間交遊。
それは、窓から、外から、腹の中から始まっていた。
宇宙からやってきた虹は今日も暖かい。
異星人(あなた)も地球人(わたし)も宇宙人(変なやつ)。
こんなのがいれば、夜空も明るいわけだ。
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